PR 本ページにはプロモーションが含まれています。
パッカリングって聞いたことありますか?いわゆる、縫い攣れ、ひきつれ、などの縫い目のゆがみです。特に着物地などの薄い生地を縫い合わせた時に起こります。
今回はパッカリングが起こる理由と薄い生地の綺麗な縫い方をご紹介します。
パッカリングとは?
パッカリングとは2枚の布を縫い合わせた時に、縫い目付近に発生する縫い皴やひきつりの事を言います。
デザインとしてのパッカリング
これは意図してひきつらせているもので
わざとステッチなどでしわを出してデザインとして表現する縫い方です。
デニムやメンズシャツの脇縫いなどを2本針で縫ったりして縫い目を際立たせる、とかです。
主にジーンズやダンガリーシャツなどに使われています。

悪いパッカリング
薄物の記事を縫い合わせた時にできる縫い縮みもパッカリングと言います。
縫った時にミシン目にできる縫い縮みやひきつれによる歪みなどを指していて、原因はミシンの設定の場合もありますし、生地の織り密度が高い生地を縫う時などにも発生します。
私は以前「着物リメイク」でただまっすぐ縫ってタックをたたむだけのスカートを縫いました。その時、縫い代始末をしなくてもいいように耳をそのまま使ったのです。

縫っている時には全く気が付かなくて
よし!いいのができた!とハンガーにつるしてかけた時に初めて気が付きました。
縫い目がことごとく引き攣れていたのです。
平面で見ると引き攣れて見えなくて、アイロンをかける時もわかりませんでしたが
ものすごく引き攣れていたのです。



まるでマジックのようで、なぜそうなるのか全く分かりませんでした。
この件を画像を付けてアメブロに投稿したところ、着物リメイク専門の方から「耳を使わない方がいいですよ」アドバイス頂きました。
そうですね、確かに普通にリネンやコットンなどで縫う時でも耳は使いません。
でも、着物の仕立てでは耳を使っているけど?と思いましたが、それは手縫いだからですね。
ミシンで縫うのとは違いますね。
薄い生地をきれいに縫う方法
ここからは実際に薄い生地をきれいに縫う方法をご紹介します。
準備
耳を使った事も原因の一つではありますが根本的な原因はミシン針が生地を針穴に押し込むときに
周りの生地も一緒に引っ張り込んでしまう事が大きな要因!
他には、生地の厚みに対する針や糸が太すぎるや、糸調子、押さえ圧がきつ過ぎるなどがあります。
それらを改善することで綺麗に縫い合わせる事が出来ます。
パッカリングが起きやすい生地はポリエステルなどの合成繊維、裏地のような薄い生地、コットンでもリバティなどのローン、またあとは私がミスった着物地などのシルクなどの織り密度の高い生地です。
これらを扱う時は以下のような準備が必要になります。
✅ミシンの針・糸を変える 11号針・糸は60番 ⇒9号針・糸は90番へ
✅ミシンの糸調子を弱める
✅ミシン目を小さくする
✅針基線を変えられるミシンであれば中基線の直線縫いを左基線に変える(画像では02を00に変える)

引き攣らない縫い方
では実際に引き攣らない縫い方の検証をレポートします「。
まず、やってみたのは「紙を敷いて一緒に縫う」です。そして紙も大量に必要です。
次は
画像で比較してみるとはっきりわかります。
① 意識せずただいつも通りに縫う―――引き攣れてしまいました。
② 下に紙を敷いて縫う―――これは文句なしの綺麗な縫い目になりましたが、実用的ではありません。いちいち紙を取り除かなくてはいけないし、紙を取り除くときにせっかくきれいに縫えたミシン目を引っ張ってしまうことがあります。
③ ②と変わらないくらいきれいに縫えているのは③です。縫い方は向こう側は引っ張り加減にし、手前側は押さえるようにしました。つまり、ミシン針が落ちる位置をピンと張って縫うということです。
引っ張って縫うと生地が伸びるのでは?と思われますが、織り密度が高い生地なので伸びる心配はありません。

YOUTUBEチャンネル「ステラ洋裁店」チャンネル登録お願いします!



コメント