型紙書き方 袖の型紙の作り方 & ギャザー袖にアレンジ!

型紙の書き方

こんにちは ステラ洋裁店です。

今回は袖の型紙の作り方のついてのまとめです。主に袖ぐりの線の引き方に注目しています。
袖の型紙ってどうやって作るの?
袖ぐりの曲線はどのように引くの?
そんな疑問を解明しながら袖の型紙の成り立ちについて考察してみましょう。



袖の型紙の作り方  基本の線を引く

袖の型紙の作り方 袖ぐりの長さを測る

袖の型紙を作る時、まず必要なのが袖ぐりの長さです。
カーブの長さは計りにくいですが、以下のようなアイテムを使うと測りやすいです♪

私が気に入っているのは柔らかい方眼定規、よく曲がるので図面に合わせやすいです。
「マールサシ」やメジャーなどもいいですよ。

後ろ袖ぐり、前袖ぐりをそれぞれ正確に測ります。
後ろ袖繰りの方が1.5∼2cm程度長くなっているのが普通です。

 

 

袖の型紙の作り方 袖山の高さを決める

袖ぐりの長さを測ったら
前後の袖ぐりよりも長い目の横線「袖幅線」を引きます。
次に、垂直に交わる縦線「袖山線」を右よりに引きます。
ここではレディースの型紙を作りますので、右側を前袖にします。
(メンズの場合は左側が前袖になります)

袖山の高さは服のデザインによって変わります。
シャツスリーブならば、10cm前後
ブラウスのようなデザインであれば13∼15cmくらいでしょうか。
体型にもよります。
二の腕が太めの方なら、袖幅を広くしたいので袖山は低くなります。

 

袖の型紙の作り方 袖ぐり線を入れる

袖山の高さが決まったら、袖ぐりの案内線を引きます。
袖山から、横線に向かって斜めの線を引きますが
左側は後ろ袖ぐりの長さと横線が当たるポイントを探して、そこをつなげます。
右側は同じように前袖ぐりの長さと横線が当たるポイントをつなげます。

この時の左右のポイント同士をつなげた長さが袖幅になります。

ここまでで、基本の線が引けました。

袖の型紙の作り方  袖ぐり線を引く

基本になる線を元にして、袖ぐり線を書いていきましょう。

考え方のポイントとして
繋ぎ合わさる部分、ここでは肩線になりますが
脇の縫い合わせ部分なども含めて、縫い合わさる位置はほとんどの場合「直角」にあうようになってます。

肩を縫い合わせたら肩線を挟んで8∼10㎝程度は真直ぐになっています。
袖山も同じように真直ぐであるべきです。
ですので、袖山の位置にガイドになるような平行な線を引いておきます。

それでは、後ろ袖ぐりから始めます。
後ろ袖ぐりは前と比べてみると、カーブが緩やかです。
袖下はほぼ基本線に沿うようにひき、
次第に袖山の平行線に馴染むように膨らみを持たせて繋げます。

この図の袖山の高さはシャツ袖程度の高さにしていますので
1.2∼1.5cmくらいの膨らみを付ければ袖山の平行線と馴染みました。

次に右側です。

まず、前袖の基本線を2等分します。
2等分した位置から、袖下方向に1cm下げた点をポイントします。
上半分の膨らみは左側と同じように1.2∼1.5cm膨らませます。
下半分は0.7∼1cm程度、くります。

これで、袖ぐりの線が引けました。

袖の型紙の作り方  袖山と袖幅の関係

初めの「基本線を引く」でも言いましたが
袖山の高さはデザインによって変わります。

シャツスリーブの袖山は低いので、袖幅は広くなります。
それに伴い、袖ぐりの曲線の膨らみも低くなります。

ブラウスなどはデザイン的に袖幅を広くしない場合は
必然的に袖山は高くなります。
斜めの角度が急なので、なだらかにするために膨らみも大きくなります。

 

 

袖の型紙の作り方  袖山にギャザーを入れてみる

型紙のアレンジを2つご紹介します。

袖山にギャザー + 袖幅も広くなる方法

 

まず、袖山線より上の部分をカットして袖山線で切り離します。
そしてアレンジの一つとして
袖幅線に沿って入れたいギャザーの分量だけ左右にスライドさせます。
離れた袖山をなだらかなカーブでつなぎます。
この方法では、袖幅全体が広くなります。

 

袖山にギャザー + 袖幅は変えない

 

もう一つは、袖幅は変えずに、ギャザーを入れる方法です。
両サイドの袖下のポイントは固定したままで、袖山を袖山線から同じ幅だけ離します。
袖山をなだらかな曲線に繋ぎ変えます。

ギャザーの分量は調整してください。
また、ギャザーにせずにタックでたたむ方法もあります。

袖山と袖幅の関係性を理解できれば、
自作の型紙で自由に袖のアレンジを楽しむことができます。
参考にしてみてくださいね!

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