コンシールファスナーの付け方と見返しの始末の方法|洋裁のコツ

部分縫い

今回はコンシールファスナーの付け方の提案です。コンシールファスナー付けは苦手、という方は多いと思います。どうしたら綺麗に縫えるでしょう? 開き止まりの位置で、ずれない縫い方は?しつけをするのか、するならどの位置で?ピンでとめるだけ?などの疑問をまとめて付け方のコツとポイントをまとめました。

この記事でわかる事
コンシールファスナーの付け方 前準備
コンシールファスナーの付け方 しつけをする?しない?
コンシールファスナーの付け方 見返しの始末の方法

コンシールファスナーの付け方 前準備

前準備 ファスナーをカットする

ファスナーにはスライダー止めから上に1.5cmくらいの谷があります。衿ぐりの縫い代は1cmなので、そのままつけると隙間ができます。

そこにホックを付ける場合はそれでよいのですがホックを付けずに、スライダーを端まで上げたい時は、衿ぐりの縫い代に合わせて止め金具から上1㎝を残してカットします。

前準備 開き止まりまでの位置を確認

ファスナーを付ける開き止まりの位置を確認して、ファスナーに印を付けます。
ここで使っているファスナーは長いので(50cm)途中にも合い印を入れておきました。
この合い印が非常に重要!
と言うのも、今回はしつけをせずに合い印を目安にした縫い方をするからです。
いやいや、そんな事は出来ないわ、しつけをしないと!という場合でも合い印はとても大事です!

前準備 ファスナーにアイロンをかける

スライダーを下げて、くるっと内側に巻き込んでいる務歯(ムシ)に中温くらいでアイロンをかけておこします(平らにする)こうすることで、務歯の際まで針を入れる事が出来るからです。
務歯とミシンの縫い目が離れると、ファスナーを閉じた時に表から務歯が見えてしまいます。

キワで縫えていると、閉じた時に1本の縫い目のように見えます♪それを目指しましょう!

前準備 コンシールファスナー付け、必須アイテム

何をするにも「道具は大事」、専用の道具があれば制作の幅が広がります。このコンシールファスナーもそうですね、専用の押さえがあります。私のミシンはジューキ職業用ですので、職業用の純正押さえを買いました。

 

メーカーや機種に、また家庭用か職業用かによって違いますので、お使いのミシンを確認してから買うのがおススメです。
もしかしたら、付属のアタッチメントの中にあるかもしれないのでそれも確認してくださいね、買わずに済むかも。家庭用ミシンなら、100均でも手に入るらしいです。

コンシール押さえを使わずに普通の押さえで縫う方法などもあると言えばありますが、
1度でサッと済ませたいので、ここはやはり道具に頼りましょう!

コンシールファスナーの付け方 しつけをする?しない?

しつけをしない縫い方

コンシールファスナーの付け方を調べると、「必ずしつけをしましょう」と書かれています。確かに、しつけをすると安心して縫えますが仕上がりはどうでしょう?手間をかける割には、あら~、ひきつってる…なんてことはよくあります。

簡単に「しつけ」と言いますが、簡単ではありません。しつけの方法自体が間違っている事がよくあります。針を斜めにして刺したら、その時点で布とファスナーはずれています。針は真直ぐに降ろすべきなのです。
*ここでちょっと寄り道!

なので、プロはほぼしつけなしで本縫いします。が、プロを目指しているのでなければそこまで神経質になる必要はないのですが、どうせ縫うなら綺麗に縫いたい!(;’∀’)

しつけを使わない縫い方とは、一旦針を下ろしたら本体とファスナーの合い印をガシッともって一気に縫う!方法です。

そんなの無理よ、と思われるかもしれませんが何事も「慣れ」です(と、一言で片づけてしまうのはあれなのですが…)コツをつかむまで何度もやってみることです。

ファスナーを付け終わったら

ファスナーがついて、あき止まりもポコッとならずに綺麗に縫えたら次にすることは下止めの金具をカシメる事です。

スライダーを開き止まりギリギリの位置まで降りないようにする為開き止まりと同じ位置でカシメます。スライダーが下がり過ぎて、開き止まりの縫い目に影響させない為です。

 

コンシールファスナーの付け方 見返しの始末の方法

次に衿が付かないデザインの衿ぐりの場合の見返しの始末についてをまとめます。

ファスナーを付けた後、衿ぐりを見返しで仕上げたら、見返しの端をファスナーの縫い目に合わせて折り、まつり縫いで閉じるが一般的ですが、ここではもう一歩進んでミシンで縫い閉じる方法で仕上げます。

 

①ファスナーを付けた後、衿ぐりに見返しを縫い合わせる前に、先に見返しをファスナーの縫い代に縫い付けます。

 

 

 

②次に縫い代をファスナーの務歯部分を境に折り畳んで衿ぐりを縫います

表に返します。

 

最後にファスナーと見返し、縫い代を縫い止めてファスナー下3cm程度でカットし布でくるみます。

コンシールファスナーの付け方と見返しの始末の方法のまとめ

このしつけをしないコンシールファスナーの付け方と見返しの始末の方法は上級者さん向けではありますが知っておいて損はありませんし、マスターできればスキルアップにもなります。ぜひ、試してみてくださいね!

 

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