リネン生地通販安い!アシュリーファブリックの生地を使った感想、価格と品質は?カラー一覧とラインナップ

リネン

リネン生地やリネンの洋服ってやたらと高いイメージがありますよね。洋裁をする人、特に洋裁初心者さんにとっては失敗したらどうしよう?などと、気軽に手を出せないハードルが高い素材なのかもしれません。

そこでリネンが大好きで、様々なお店のリネン生地を使って10年以上リネン服を縫って販売してきた私が、価格が安くて品質も良く一番扱いやすい一押しリネン専門店の生地をご紹介します。

この記事でわかる事
リネン生地通販安い!アシュリーファブリックの生地を使った感想
リネン生地通販安い!アシュリーファブリックの生地、価格と品質は?
リネン生地通販安い!アシュリーファブリックの生地カラー一覧とラインナップ

リネン生地通販安い!アシュリーファブリックの生地を使った感想

私が鬼リピートして使わせて頂いているのはアシュリーファブリックさんのリネンです。お店の看板はこんな画像です。とってもおしゃれ♪

引用元https://store.shopping.yahoo.co.jp/ashllyfabric/

数あるネット通販のリネン専門サイトの中で、一番お手頃な卸価格で上質なリネンを提供してくれています。

私の洋裁店では販売もオーダーもお受けしていますが、ほぼアシュリーさんのリネンを使っていますし、教室の生徒さんにもお勧めして使って頂いています。なぜそこまで惚れこんでいるのかを説明させてください。

アシュリーファブリックの生地を使った感想 出会ってしまった格安リネン

好きなリネンで洋服を作って売りたい!と洋服づくりを始めた10年ほど前、田舎暮らしの私は布屋さんにサッと買いに行く事が出来なかったのでネットで生地を手に入れるしかありませんでした。

あまりお金もなかったので、できるだけ安い値段で手に入れたかったのもあってヤフオクで生地を探しては落札していました。

しかし、生地を画像だけで判断するのは賭けのようなもの。実際の色や厚み、質感などは確認できません。届いた生地は想像以上に厚い、薄い、色も画像を見て想像していたのとは違う、ものすごく縮む、などなど、正直洋服向きでなない生地だったこともありました。

それらも含めてのオークションなのですが高値がつくと諦めるしかなく…。

とにかく、お手頃価格のリネンを手に入れることが難しい状況でした。やっと手に入れた生地で一枚縫ってはヤフオクに出したり、委託ショップへ納品したり。

そうしていくうちに、作った洋服が少しずつ人気が出てきて、もっとたくさん縫いたいと思うようになったのですが、やはり一番の問題はリネン生地の調達でした。品質や色を毎回気にしながら探すのは手間と時間がかかって、探すこと自体に疲弊していきました。

趣味で作る程度ならそれでもよかったかもしれませんが、私は本気でリネン服作りを仕事にしたかった。

ですので、私はあきらめずにかなりの時間をかけ、目を皿のようにしてネットで探し回りました。そしてやっと見つけたのが「アシュリーファブリック」というリネン専門ショップです。

生地の価格を見て「えっ???」と驚きました。当時は1mの価格が700円程度だったのです。(*今は原材料やコロナ禍などの様々な要因で多少値上がりはしています)お安い!しかも137cm幅です。これは買うしかないでしょ!

アシュリーファブリックの生地を使った感想 縫いやすい!

「試しに1着縫ってみよう」と注文したのが始まりです。届いた生地を触ってみると、パリッとしていて、ちょっと厚みがありすぎるかな?と思いましたが水通し(生地の縮みを考慮して仕立てる前に縮ませておく)してみて「これはいい!!!」とワクワクしました。洗った後の風合いがとっても良かったのです。

1着仕上げてみて、縫い心地もよく扱いやすいリネンだという事はすぐにわかりました。リネンはコットンと違って扱いにくい生地です。特に、裁断するときなどは生き物のようにずるずる動く。バイヤスにカットするときなどはどこまでも伸びるので要注意です。

でも、それまで使ったリネンに比べると比較的じっとしているし(;´∀`)横糸がはっきりわかるので地の目が通しやすいのもいい!

最初は2m~、多くても5mくらいずつ買っていましたが、そのうちに1色10m単位で買うようになりました。

そして展示会やファッションショーイベントで大量に服を縫う時や、また教室で生徒さんに提供したりとほとんどをアシュリーさんのリネンを使うようになりました。

リネン生地通販安い!アシュリーファブリックの生地、価格と品質は?

アシュリーファブリックさんの生地がなぜ安いか?それは中国の工場と直接取引しているから。アシュリーファブリックさんの生地は中国から輸入されたものです。

アシュリーファブリックの生地の価格と品質は?中国産のリネンって大丈夫?

初めてアシュリーさんのサイトを見つけた時に「中国から輸入している」と書かれていたので、中国産のリネンって、大丈夫?と思いました。なんか、うさん臭くないですか? 安いリネン、中国産。大丈夫?これが初めてアシュリーファブリックさんのリネンに出会った時の正直な感想です。

今思うと、ものすごく失礼ですよね、アシュリーさん、申し訳ございません💦でもそれくらい「中国産」というものの印象が悪かったのです。

価格も品質も気に入って使っていましたが「中国産」ということは何年も言えないままだったのです。「中国産のリネン」を使っている事が、なんとなく後ろめたい気持ちがありました。

なぜかと言うと、「私はlinenの服しかきないのよ~」なんていう意識高い系のご婦人の皆さんは、「リネン」といえばヨーロッパ、もっというとリトアニアリネンが最高級、と思っているからです。だから高くて当然、何万円出しても惜しくない。みたいな。

アシュリーさんのリネンを使って服を作った場合、材料を安く手に入れているのでちょっとしたリネン服のような高価な販売価格は付けられません。

比較的お手頃な価格で販売していて、購入者様からは「リネンなのにこんなお安くていいの?」とよく言われました。「いいんです、お安いリネンだから」と心の中で思ってはいてもその事は言えなくて…。自分が一番変な固定概念に囚われていたんですね(;’∀’)

そんな固定概念を持ったままアシュリーさんのリネンを使いつつ、同時に他のほとんどの有名サイトのリネン生地を使って1000着以上を一人で縫ってきた私が経験から言えることがあります。

それは中国産の生地もヨーロッパ産の生地もそれぞれ個性の違いがあるだけで優劣はないという事です。むしろ、使用感はアシュリーファブリックさんのリネンが中でも一番扱いやすい!です

私が経験から得た、リネンに対する評価は間違っていなかった事を次の項でまとめました。

アシュリーファブリックの生地の価格と品質は??リネンの真実

この記事を書くにあたって、何となくしか理解していなかったリネンについて詳しく調べてみました。すると驚くべき事実が!!!

まず、リネンなるものがどうやって生地になるのか?について調べました。

リネンの真実 生産地表示に決まりがない

【原材料】
リネンの原材料となるフラックス(亜麻)がこちら。


【紡績】
このフラックスを加工して糸にする作業

【製織】
糸を織って布にする作業

この3つの行程を経て「布」が出来上がります。

で、厄介なのはリネンの産地表記にはいろいろあるという事なのです。
①原産地であるフラックスの産地で表記する場合
②糸にした紡績国で表記する場合
③布にした製織国で表記する場合

これ、ややこしくないですか?様々な表記が混在しています。国際基準などは存在しないらしく、メーカーの意向次第という事です。これはかなりの衝撃の事実でした。この時点で「リトアニアリネン最高説」が崩れ去ったわけですから。

一般的に「リネン」といえばベルギーリネン、アイリッシュリネン、フレンチリネン、リトアニアリネン、日本製とうたっている国産リネンも存在します。

ですが、世界中のリネンの原材料となる「フラックス」の生産の80%を賄っているのがフランスです。隣接するベルギーとオランダの生産量を合わせると90%以上になります。この事に一番驚きました。

リトアニアリネンはリトアニアで育てたフラックスで作られる、と信じていたからです。

この地域以外で産出される残り10%のフラックスは質の面で劣るものが多いです。リトアニア産のフラックスもありましたが品質が悪いため、フランス産を使っているのです。「リトアニアリネン最高説」完全に玉砕されました。

リネンの真実 原材料フラックスが向かう先は?

原産地はフランスだという事がわかりましたが、この後生産されたフラックスが向かう先は「中国」の紡績工場です。←ここに注目!!!

ヨーロッパにもフランス・ベルギー・イタリア・ポーランド・ハンガリー・リトアニアにも紡績工場はありますが全体の80%が中国で紡績されます。びっくりですよね。

ここで私の抱いていた「中国産のアシュリーさんのリネンを使っている」という罪悪感が消え去りました。

アシュリーファブリックさんのリネンは「中国産」という表記になりますが、例えばフランス産のフラックスを中国で糸にして、日本の織機で織ったらそれは「国産リネン」と表記するメーカーもあります。

また、同じようにフランス産のフラックスを中国で糸にして、日本の織機で織っても「アイリッシュリネン」と呼ぶメーカーもあるのです。こうなったら意味が解りません。

メーカーの意向次第ですよね。消費者は何を信じさせられていたのだろう?という事になりますが。

ヨーロッパにも紡績工場を持っている国もありますがほとんどが中国で紡績した後、フランス・ベルギー・イタリア・ポーランド・ハンガリー・リトアニアなどは国内の織機で織って自国の名前を付けています。

このように、リトアニアだからいい!とか中国産だからちょっと…などと、リネンの良しあしが「生産国や表記」などでは評価できないことがわかりました。

アシュリーファブリックの生地の価格と品質は?価格について

以上のように、リネンの原材料であるフラックスの80%がフランス産である事、紡績の80%を担っているのが中国の紡績工場である事がわかりました。有名どころの生地の殆どがフランスと中国で生産加工されているのです。

そうなると、価格設定はどうなっているのでしょう?

例えば、ある有名サイトでは「ベルギーリネン」と銘打っているリネンが50cmで1800円、1mだと3600円もの高額になります。実際にベルギーで生産されたわけではないのに3倍近い値段になっている事が「え~?」なのです。

ただ、中国で紡績するのだから全部一緒、と言う訳ではなくて、原料のフラックス自体には繊維の長いもの、短いものの違いがあります。その違いで出来上がった繊維や生地がランク付けされていきます。

また、メーカーによっては生機きばた(何も加工していない状態)で仕入れて、染色したり洗いをかけるなどの加工をして販売しています。手をかけることで価格が上がるのは当たり前の事ではあります。

アシュリーファブリックさんのリネン生地の価格は製品によって多少の差はありますが大体が1000円~1100円です。

中国の工場に1回の注文で1万m以上とものすごい量で発注する事で、材料費、染料費、輸送費を大幅に下げられているのだそうです。それがリネン販売店ではありえない、137cm幅1m1051円~という求めやすい価格での提供が可能になっているのです。

一般的にお店では倍売りが相場です。例えば1000円で仕入れた商品がお店に並ぶと、倍の2000円で販売されます。そこをアシュリーファブリックさんの場合は掛け値なしとは言わないまでも、限りなく卸値に近い価格で提供してくれているのですね。

リネン生地通販安い!アシュリーファブリックの生地カラー一覧とラインナップ

では、よく使う生地の一部をご紹介します。個人的に私がよく使うのは基本カラーの麻色、アンティークモーヴ、ブルー、ダンガリーブラックですが、全22色と、豊富なカラー展開になっています。
*画像クリックでアシュリーファブリック・ヤフー店に行けます。アシュリーファブリックさんの生地のラインナップをご確認してみてね。

ダーク系生成り アンティークモーヴ ブルー ダンガリーブラック

アシュリーファブリックの生地カラー一覧とラインナップ

リネン100%無地|中厚生地 22色+1柄

カラーは全部で22色と豊富です。
生地の厚みは「中厚」と表示されています。

 

リネン100%無地|やや薄生地 6色

中厚リネンよりも少し薄手のリネンです。例にとるとオフホワイトに若干の透け感があります。ブラウス、チュニック、ワンピースなどが最適です。夏用として使われるのがいいですよ!

 

ハーフリネン無地 10色

リネンだけでなくハーフリネンも取り扱いがあります。
麻52%綿48%の綿麻生地と麻の混率が高い高品質なハーフリネンが市場の半額程度で販売されています。

リネンのサラリとした爽やかさ・素材の丈夫さ・通気性の良さと、コットンの優しい柔らかさ・優しい肌触りのいいとこ取りをした心地のよい生地です。ジャケットやパンツ、バッグなどの小物作り、またインテリアファブリックとしてもお勧めします。

実際に購入した事があるカラーは「ライトグレー」です。
パンツのオーダーを頂いた時に使いました。
*画像クリックでアシュリーファブリック・ヤフー店へ!

 

 

コットンスカラップレース 12色

綿100%のスカラップレース生地です。片耳に刺繍をほどこしたレース生地ですが、価格はアシュリーファブリックさんならではの市場の半額程度の価格設定が実現しています。

アシュリーファブリックさんがこの人気生地を取り扱う事を知って本当に嬉しかったです。ほとんどの販売店が同じ程度の刺繍が入った生地を1280円/m以上で販売しているような生地がお求めやすい価格で販売されています。

コットンスカラップレース
春夏はブラウスやチュニック
秋冬はペチスカートやペチパンツとしてレースの裾を重ねたりと楽しめます。
お勧めの定番カラーは「ベージュ」です。
*画像クリックでアシュリーファブリック・ヤフー店へ!

 

 

リネン生地通販安い!アシュリーファブリックの生地を使った感想、価格と品質は?カラー一覧とラインナップのまとめ

今回は10年以上リネンを使って1000着以上の服を一人で縫ってきた私が、品質的にも価格的にもお勧めのリネン通販専門店「アシュリーファブリック」さんのリネンについてのレビューと調べた事をまとめました。

*リネン生地通販安い!アシュリーファブリックの生地を使った感想
数多くのサイト、メーカーの生地を使って縫ってきましたが、裁断も縫製もしやすい、扱いやすい生地

*リネン生地通販安い!アシュリーファブリックの生地、価格と品質は?
リネンの原材料フラックスのほとんどがフランス産である事、その後の行程「紡績」「製織」などは中国で行われている事がわかり、品質と「ベルギー産」「リトアニア産」などのネーミングは関係ない事がわかった。価格については卸価格で提供しているので、お求めやすい価格である。

*リネン生地通販安い!アシュリーファブリックの生地カラー一覧とラインナップ
リネン100%の生地は2種類の厚さがあり、カラーは全部で22色+ダンガリー。
ハーフリネン、コットンスカラップレースの取り扱いもある。

以上の事がわかりました。リネンが好きだけど、生地選びがわからない、高すぎて手が出ない、などのお悩みを持つハンドメイドが好きな方、またお仕事としてリネン服を縫っている方、ぜひ参考にしてください!

 

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