ハギレを利用してパッチワークで生地を作り後身頃に使った世界に1着だけのワンピースを作りました。パッチワークの雰囲気に合わせてシャツカラーの上衿にギャザーを寄せて可愛さをプラス♪前身ごろと袖口にはボックスタックを入れています。
作り方動画と型紙の書き型図をご紹介します。型紙に関しては販売もしておりますので、書くのが苦手な方はご利用ください。
今回、タックどまりやポケット口の閂止め(かんぬきどめ)を手縫いしましたのでその方法もご覧いただけます。
【パッチワークワンピースの作り方|はぎれ活用法と無料型紙&シャツコール生地の扱い方】
*作り方動画
*型紙の書き方図
*縫い方のポイント
*シャツコール・コールテン生地の扱い方
パッチワークワンピースの作り方動画
『パッチワークはぎれで作るギャザー衿のワンピース』の作り方はこちらの動画をご覧ください。
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無料・型紙の書き型図
身頃とタックの取り方
『パッチワークとギャザー衿のワンピース』の型紙の書き方図です。
前身ごろと袖にボックスタックを入れています。前身頃の型紙はタックを入れないものの衿ぐりのラインが必要になりますので、バストラインから上の部分だけでもいいので用意してください。
タックを入れた方はタックの分量だけ書き込んで、裁断の時点ではまっすぐにカットしておくだけにしておきます。

ギャザー衿の展開方法
シャツカラーの上衿にギャザーを入れてみました。型紙の作り方としてはまず通常通りに台衿にあわせた上衿を作って、2か所を切り開いてギャザー分を足しています。
また、後ろ中心で別れているデザインにしましたので、「わ」にせず縫い代を付けて裁断してください。ギャザーを入れたくない場合は、切り開く前の型紙をそのまま使います。

縫い方のコツ
はぎれ活用でパッチワーク
パッチワークとは言え、ボヘミアンな雰囲気ではなく、ある程度の統一感は出して上品な雰囲気にしたかったので2つのことに注意しました。1つは色味を合わせたことと、もう1つは適度な大きさの四角つなぎにしたことです。
大きさとしては13cmの正方形にカットしましたので縫い上りは11.5cm程度です(縫い代7mm)結果として、丁度いい大きさになったと思います。
早く縫い上げるために一番注意した点は『裁断』です。しっかりと地の目を合わせてきっちり13cmでカットしました。これは洋服を縫う時でも大事なことですが、地の目を意識して裁断し、縫い代通りに縫う。(布目、地の目についての解説)
これが一番きれいに早く仕上げるコツです。

裏側はこのようになっています。

あとはとにかく大量に縫い合わせるので、糸切を一回で済むようにできるだけ隙間を開けないように縫うことです。ロックミシンをかけるときも同様です。
そして手間だったのですが、縫い合わせの位置の全てにステッチを入れました。そうすることで、身頃にあわせて裁断をしたとき、縫い目がほつれなくて済みました。
縫い代は片倒しにしますが、縫い合わせの位置で縫い代が互い違いになるよう柄の合わせ方に注意しました。
シャツコール(コールテン)の扱い方
パッチワークにあわせた無地は『シャツコール』と言う生地でコールテンの一番細いうねの生地です。
コールテン(コール天)」は、コーデュロイと呼ばれる生地の別名でビロードのように縦方向に毛羽だったうねがあるパイル生地です。保温性に優れ、秋冬のジャケットやパンツなどに使われ、畝の太さによって「細コール」「太コール」などと呼ばれます
シャツコールやコールテンを扱う時に気を付けなければいけないことは『一方方向で裁断する』ことです。生地の向きによって見え方が違いますので、必ずどちらか一方に決めて同じ方向に裁断する必要があります。

また、今回『脇』を縫い合わせるときに気が付いたのですが、縫う方向によって生地の毛並みの向きが影響したように感じました。一方はきれいに縫えたのですが、もう一方はシャツコールの生地の方が引き攣れてしまい、縫いなおす羽目になりました。
パッチワークした平織のコットンとの組み合わせだったのが原因かもしれません。袖下などのシャツコール同士で縫い合わせるときは特に感じませんでしたので…。異素材と組み合わせるときは注意が必要でした。
また、キレイに縫えた方は並毛の方向に縫った方で、引き攣れた方は逆から縫ったので、逆毛方向だったのでは?と思い当たりました。縫う時に少しコツが要りそうです。

ギャザーの入った衿の作り方
シャツカラーの上衿にギャザーを寄せる、と言う手間なことをしていますが出来上がりは可愛くできたのでこれも有りなのかな♪と勝手に満足しています。
縫い方としては、いつもなら衿の外回りにステッチを入れるのですが今回はふんわりさせたかったのでステッチなしで仕立てました。
ギャザー用の荒ミシンをミシンの針目を3以上にして2本縫うのですが、1本目は端から5mmの位置、もう1本は出来上がり線を越えた1.2~1.5mmの位置に縫います。

ただ縫って引っ張ればいい訳ではありません、重要なのは2本の糸を同じ強さで引っ張るということが大事です!

こうすることで、ストレスなくギャザーを縫うことができます。縫い終わったら2本目のミシン糸は引き抜いておきます。ミシン針の穴が目立つことがありますが霧吹きをして軽くアイロンをあてるか、もしくは生地をバイヤス方向にキュキュッと引っ張っておくとミシンの針穴は目立たなくなります。

手縫いの閂止め
ポケット口と身頃、袖口のタックどまりの位置に手縫いの閂止めをしました。ポケット口などはいつもでしたらミシンの針目を1にして5mm幅ぐらいを数回行ったり来たりするだけですが、今回は前身ごろのタックどまりがありますので、ミシンでダダダッという訳にもいかず、丁寧に手縫いすることにしました。

要は、刺繍の『バリオンローズステッチ』を1つするだけなのですが、絹の手縫い糸を使ったので撚れないようにする方法などもご紹介しています。
また、刺繍の動画でも詳しい方法を説明していますので参考にしてください。
パッチワークワンピースの作り方|はぎれ活用法と無料型紙&シャツコール生地の扱い方まとめ
もともとパッチワークをメインに活動をしてきたので、今回の作品作りはとても楽しいものでした。捨てられなくてずっとタンスの肥やしになっていたカットクロスもようやく表舞台にあげる事ができました。
しかもありがたいことに、動画やブログ用の撮影を済ませた丁度その時、お客様が遊びに来られてとても気に入ってくださり私の作品史上最速で手元を離れていきました。お買い求め下さったのは70代後半のご婦人です♪

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