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ハンドメイドで「生地の縦横を間違えた!」と焦ったことはありませんか?裁断の向きを間違えると、仕上がりに影響が出るのでは…と不安になりますよね。特に「生地を横に使ってもいいの?」という疑問は、初心者なら誰もが抱くもの。
この記事では、生地の縦横の基本から、間違えた時の影響、横に使っても大丈夫なケース、ミスをカバーする対処法まで、わかりやすく解説します。洋裁初心者さんも、これを読めば安心してハンドメイドを楽しめます!
生地の縦横とは?基本の知識をおさらい
生地の「縦(たて)」とは、織物や編物の糸が走る方向(経糸や編み目の方向)を指し、「横(よこ)」はそれに直交する方向です。通常、生地の「耳(みみ)」と呼ばれる端部分が縦に沿っており、これが裁断時の目安になります。
縦地(たてじ) …布の耳と平行。伸びにくく安定している。
横地(よこじ) …耳と直角。縦に比べてやや伸びやすい。
縦と横では、伸縮性や強度、柄の向きが異なるため、洋服やバッグなどの型紙には「縦方向」が指定されていることが多いです。
たとえば、Tシャツの身頃は縦に伸びにくい方向で裁断することで、形が崩れにくくなります。裁断の向きを間違えると、見た目や着心地に影響が出る可能性があるため、注意が必要です。
生地の布目、地の目の重要性についてまとめた記事はこちら!
生地の縦横を間違えた!どんな影響がある?

「生地の縦横を間違えた!」と気づいた時、まず気になるのはその影響ですよね。以下のような問題が起こる可能性があります。
- 伸縮性の変化:縦に伸びにくい生地を横に使うと、意図しない伸びが発生。たとえば、ズボンが横に広がりすぎてシルエットが崩れることも。
- 柄のズレ:ストライプやチェック柄の場合、縦横を間違えると柄が斜めや横になり、デザインに悪影響が。
- 耐久性の低下:縦方向に強い生地を横に使うと、縫い目や生地が弱くなり、破れやすくなる場合も。
- シルエットが崩れる(パンツやスカートがだらんと伸びやすい)
- 洗濯や着用で型崩れしやすい
- 縫いやすさや強度に影響する
ただし、影響の大きさは生地の種類や作品の用途によります。
生地を横に使ってもいいの?
すべてが縦方向でないといけない、というわけではありません。作るものによっては横方向でもいい場合があります。
- ギャザーやフレアの多いスカート → 横地でもシルエットへの影響が少ない
- 小物(バッグ、ポーチなど) → サイズが小さく、型崩れの影響が出にくい
- 伸縮性のあるニット生地 → もともと四方向に伸びるため、向きを変えても支障が少ない
例として着物リメイクでヨークのあるギャザーブラウスを作ったとき、ヨークの部分を前身ごろ・後ろ身頃ともに横に布目線を合わせて裁断しました。


中には縦横を無視してもいい生地があります。地の目を無視してもよい生地には、フェルト、フリース素材、一部のニット生地、不織布、コーティング素材、チュールレースなど、ほつれにくい素材があります。
これらの生地は繊維が絡み合っていたり、接着されていたりするため、地の目(織り目の方向)を気にせず、どの方角にカットしてもほつれにくいのが特徴です。
- フェルト 繊維が絡み合ってシート状になった素材で、ほつれにくい
- フリース素材 起毛させたポリエステル素材で、繊維同士が絡み合っているためカットしてもほつれない
- 一部のニット素材 編み目がしっかりと詰まっていたり、糸同士が融着されていたりするもので、ほつれにくい性質を持つものがある。
- コーティング・ラミネート素材 生地の表面がコーティングされていたり、フィルムでラミネートされていたりするため、地の目を無視してもほつれにくい。
- チュールレース 結節点(交差している部分)が融着されているため、地の目を無視してカットしてもほつれない
- パッチワークやはぎれ使い → むしろ縦横混在が普通
つまり「布の性質次第」で、必ずしも縦横を守らなければいけないわけではありません。
間違えたときのリカバリー方法
もし生地の縦横を間違えて裁断してしまった場合、慌てず以下の方法を試してみましょう。
- デザインを変更――どうしても洋服にしたい場合は、はぎ合わせを入れるなどしてデザインを変更する。
- 用途を見直す――身頃のパーツを見返しや衿、カフスなどの小さいパーツに使ったり、バッグや小物に変更する。
- 補強を加える――伸縮性が気になる場合、裏地や接着芯で補強する。
- 生地の向きを無視―割り切ってそのまま使う。
プロの裁縫師でも、デザインや生地の特性によってはあえて縦横を無視することがあります。大切なのは、仕上がりの見た目や機能性が損なわれないかどうかです。
生地の向きを確認する方法とコツ
裁断ミスを防ぐには、生地の向きを事前に確認することが重要です。以下の方法でチェックしてください。
- 耳(みみ)を確認――織物の端にある「耳」は縦方向の目印。耳が左右にあれば、縦方向は上下。
- 糸の方向を見る――織物の経糸(たていと)や編物の編み目は縦方向を示す。
- 伸縮性をチェックーー生地を軽く引っ張り、伸びやすい方向を確認。通常は縦方向が伸びにくく、横方向には伸びます。
また、デザインによってはわざと横方向に布目線を指定してるデザインもあるので、型紙を記事の上に置くときはしっかり確認しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 生地の縦横を間違えて裁断したら、必ず失敗になりますか?
A. いいえ、必ずしも失敗ではありません。洋服のシルエットや型崩れが起きやすいのは事実ですが、小物やギャザーが多いデザインなら影響は少なく済みます。
Q2. 生地を横方向に使っても大丈夫ですか?
A. 作品によります。パンツやジャケットなど体に沿うものは不向きですが、スカートや小物なら問題ない場合もあります。
Q3. 「生地の縦横無視」してもいい生地はありますか?
A. フェルトや不織布のように縦横の区別がない素材は無視しても大丈夫です。また、柔らかいダブルガーゼやニットも向きをあまり気にしなくてよい場合があります。
Q4. ストライプ生地を横にしたら変ですか?
A: ストライプが横になることでデザインが変わりますが、あえて横にすることでモダンな印象に。意図的に使うならOKですが、一般的には縦が無難です。
Q5. 間違えてしまった生地はどう活用できますか?
A. 切り替えがあるデザインに変えるのも一つの手です。また、バッグやポーチなどの小物、裏地や見返し部分など別の用途に回す方法もあります。
Q6. 生地の向きを無視してもいい生地は?
A:フェルト、フリース素材、一部のニット生地、不織布、コーティング素材、チュールレースなど、ほつれにくい素材。
生地の縦横間違えた!横に使ってもいいの?裁断の向きのまとめ
生地の縦横を間違えて裁断しても、必ずしも「失敗作」になるわけではありません。大切なのは、布の特性と作品の用途を理解したうえで柔軟に対応すること。
慣れてくれば「ここは多少横でも大丈夫」という判断もできるようになります。まずは縦横を意識して布を扱うことから始めてみましょう。
生地の縦横を間違えた!と焦っても、工夫次第で素敵な作品に仕上げられます。無地や伸縮性の高い生地なら横に使っても問題ない場合が多く、柄物でもデザインの工夫でカバー可能。裁断前に耳や糸の方向を確認する習慣をつければ、ミスも減らせます。ハンドメイドは完璧を求めすぎず、楽しむことが一番!この記事を参考に、裁断の向きに悩まず、自信を持って創作を続けてください。
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