洋裁本おすすめは?短冊開きのロンパース「小さな子供の手作り服」より

部分縫い

こんにちは ステラ洋裁店です。
今回の子供服のおすすめ洋裁本は新垣美穂さんの「小さな子供の手作り服」です。
その中からたんざく開きのロンパースを作りました。

製作のポイントは3つです。
*短冊布1本を使って簡単な方法で短冊あきを作ります。
*衿ぐりと袖ぐりを「包まないバイヤス始末」で仕上げています。
*ロックミシンを使わずに縫い代の始末をします。

それでは動画に沿って作り方解説をしていきます。
動画はこちらです。



 たんざく開きのロンパース  1本のたんざくで作る方法

こちらのロンパースで一番ハードルが高いのが
「短冊あき」を作る事だと思うのですが、従来の作り方は正直、私も苦手です。

こちらは私が持っている洋裁学校時代の教科書に載っている「短冊開きの作り方」です。

難関は開き止まりの位置の始末です。
右前と左前では形も違うし、こっちはここまで縫って、あっちはこう切って、とか…。
訳わからないwww、これを見るだけでもう「キーッ!」ってなりそう。
作り方サイトで検索をしても、だいたいこんな感じの作り方です。

そんな短冊あきを1本の短冊で作るやり方をご紹介します。
簡易的な方法ですが、仕上がりも問題なくきれいに仕上がります。

ではやってみましょう。

① 短冊の位置を印を付けて前中心に切り込みを入れます。
縫い止まりは角に向かって斜めに切ります。

 

② 短冊布を作ります。 用意する生地の長さは短冊開きの長さ×2+余分に10cm

ここでは2㎝幅の短冊を作りますので生地幅6cmで用意します。
まず、中心で折ってアイロンをかけます。次に片方を最初に1cmで折ってアイロンをかけます。
そして反対側の生地端をかぶせるようにして折って、アイロンをかけます。

「かぶせアイロン」は一枚の生地の端に別の生地で挟んで縫う時に使います。
被せてアイロンをかける事で、1㎜程度幅を広く折ることができるので
表側からステッチをかけても、裏が縫い落ちる事がありません。
知っておくと役に立つ技です!

 

③ 短冊を切込みにはさんで端を縫います。

まず、身頃に短冊を付けて、次に端ミシンをかけます。

④ 開き止まりの位置で三角に折って整えます。

⑤ 図のようにステッチを入れた短冊の完成です。

こちらの動画でも同じ作り方で短冊を作っています。
参考にしてください。
【洋裁】短冊開きの簡単な作り方 リネンで作るシャツワンピース

 

 



たんざく開きのロンパース  くるまないバイヤスの付け方

次は衿ぐりと袖ぐりのバイヤス始末です。
本ではバイヤスが見えるようにくるむ方法で仕上げてあります。
一般的な方法で小物づくりなどにもよく使われる縫い方です。

その方法はハンドメイド感多めですので、
同じバイヤス始末でも少しグレードアップさせた縫い方をご紹介します。

① 用意するバイヤステープは二つ折りにした状態で18mm(20mmだと広すぎ)

② 両端1㎝出して衿ぐりに固定します。

③ 縫い代7mmでミシンをかけます。

④ バイヤスを縫い代側に倒します。

⑤ バイヤスと縫い代をステッチをかけて押さえます。

⑥ バイヤスを内側に倒します。表から見るとステッチは見えません。
⑤でステッチをかけたので、綺麗に倒れます!

裏はこのようになっています。

⑦ 1cm残しておいたバイヤスの端を折り込んで

⑧ 画像のみどりの線のようにステッチをかけて出来上がりです。
表から見ると1本だけステッチが見えています。
以上が巻かないバイヤス処理の方法になります。

たんざく開きのロンパース   袋縫い

今回、縫い代の始末をロックミシンを使わずに「袋縫い」と言う方法で仕上げました。
ロックミシンよりは綺麗な仕上がりになりますし、特に薄手の生地におすすめの方法です。

① 生地を外表に合わせて端から3mmの位置を縫い合わせます。

② 糸の端をきれいに切り揃えてから裏に返し、縫い目の位置を山にして折り
縫い代7mmで縫います。

③ 表に返して完成です。

縫い目の線を山折りにする工程で、脇などの長い距離の時にはちょっとしたコツがあります。
もちろんアイロンをかけて山折りにしてもいいのですが
アイロンをかけるとどうしてもどちらかにキセがかかってしまいます。


そこで、縫い目を両側に少しだけ引っ張ると、自然と縫い代が割れて折りやすくなります。
伸びるほど引っ張っては駄目ですよ、ほんの少しです。
是非、お試しください!

 

以上が作り方のポイントのまとめになります。
参考にして頂けたらと思います。

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