ステラ洋裁店です
ブログにご訪問くださりありがとうございます。
「あなたは洋裁をしているから興味あるでしょう。」と
骨董商の友人から譲り受けたこの2冊
雄鶏社 スタイルブック 「実用的な夏のワンピース特集」 1954年発行
婦人画報 1956年発行
昭和30年代のファッション誌です。
こんな昔のデザインを見るのは楽しいですね。
ぱっと目に付くのは、細いウエストを強調したデザインばかり。
スカートの部分はタイトなシルエットもありますが
フレアーやギャザーが入ったフレアーが目立ちます。
気になるのは衿や袖のディテールです。
大胆に開いた衿ぐりや、大きな衿があると思えば
逆にきゅっと小さく詰まっていたりと
見慣れないディテールデザインはとても興味深いものがあります。
中には、現在のトレンドと全く同じデザインのワンピースがあったりします。
ファッションのトレンドや流行は繰り返されると言いますね。
私が扱うのは主にリネンなので、この頃のデザインのイメージとは合わないかもしれませんが
レトロな雰囲気が好きなので、アレンジして取り入れたりしています。
この本にも試してみたいディテールが満載です!
画像以外でも見出しや本文も面白いですね。
「わたくし達の夏のワンピース」
「プレイスーツ 水はよぶ」!!!
水はよぶって・・・(;´∀`) 楽しい!
広告も興味深いです。
「殿方をひきつけるにはこうなさいませ」
これはヘアカラーの広告。
資生堂の広告は昔から洗練されていたのですね。
「夢のような」とか「マジック」とか興味を引くワードが使われています。
「ニッポンビール」の「男性だけのものではありません」を見ると
フェミニズム感が漂っている感じがします・・・。
60年以上も前の本から垣間見る文化もファッションも、とても刺激的で興味深いです。
ファッションは20年周期で繰り返される、と言いますが
この本の時代から見ると、3周目といったところですね。
なぜ、20年周期なのか?
あるサイトによると「流行を作る側の中心世代が30代に多く、
彼らの青春時代である10代に流行していたものをアレンジしてトレンドにするから」
という事だそうです。
とはいえ、昔のような「ネコも杓子も」と言ったような現象は今は無いように感じます。
それだけ「集団」よりも「個性や独自性」を表現できる人が増えてきたのかなと思います。
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